2008年4月28日月曜日

久万高原ラリーを終えて RS.TAKEDA Rally Team Japan

出発直前までばたばたした日程の中マシンを送り出したが、現地ではレッキの最中にフロントガラスが割れるトラブルに見舞われた。急遽フロントガラスを交換して公式車検に挑んだのだが、ここで意外な落とし穴がサービスクルーを待ち受けていた。

ラリーでは車両重量に厳しい規定があり、規定の車重をクリアしていない競技車は出走することができない。車両を製作する際には主要な装備品を排して軽量化をはかり、その後ロールケージを組み付けてラリーに必要な装備を組み込む。それらの部品の重量を加えて規定の重量ぎりぎりにあわせて・・・というような手順で製作していくのだが、今回の車検では規定重量をわずかに下回る計測結果となったため、車体にバラストを搭載し規定値まで「重く」しなくてはならない。

そんなこともありせわしいスタートになったが、無事に公式車検(再車検)をクリアしてスタートポディウムにマシンを進めることができた。


テストで使用したスプリングを、直前にレートのやわらかいものにスイッチして路面追従性を高める対策も行われ、ラリーカーはステージへ向け旅立った。SS1をクリアしてタイム的にもポジション的にも、まずまずの位置をキープしたクルーをSS2でトラブルが襲う。

路面に転がり出ていた置石を踏み、フロントタイヤがバーストしたのだ。路肩でスペアタイヤと交換したが、およそ5分のタイムロス。大きくタイムを落とすことになったがクルーは冷静な走りを続けその後SS4のロングステージを無難に走りきりクラス順位を4位に戻した。そして最後のステージまでクルーはこのポジションを守りきり、クラス4位でフィニッシュポディウムに帰ってきてくれた。


新型マシン投入には多くの事前のテストが必要となるが、今回は多くの問題点を克服するのに時間を取られてしまいテスト不足は否めない。しかしながら今回のラリーで得られた多くのデーターは今後の参戦に向けての大きなばねとなる。新型シビックの戦闘力はきわめて高く、その全てを出し切ることができれば必ずや勝利を掴むことが可能だ。特に次戦の「京都南丹ラリー」は全日本屈指の高速ステージであり、高いポテンシャルを持つニューシビックにとって大きなアドバンテージのあるステージとなるだろう。



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