久万高原ラリー、2日目の最初のステージ「大谷リバース」を終えたあとのステージ「美川リバース」。このステージは全長24キロを超えるロングステージであり、久万高原ラリー最大の勝負どころでもある。クルーはこのステージでライバルを引き離すため、ハードコンパウンドのタイヤを選択し、「大谷リバース」終了後にタイヤ交換をすべく2本のニュータイヤを積載してサービスを出発していた。
トラブルが起こったのは、「大谷リバース」のあとのリエゾンでタイヤ交換をしようとしたときであった。車載されているジャッキに不具合が発生し油圧が上がらない。タイヤ交換に使用できる時間的な余裕は10分ほどであり、クルーになすすべはなかった。
やむなくタイヤ交換を断念し、ソフトコンパウンドのタイヤを履いたまま「美川リバース」のアタックへ。このタイヤはロングステージに耐えられるだけの適正温度幅を持っていない。ここで村瀬は大きくタイムを落とし、2位の曽根選手に逆転され9秒のビハインドをつけられてしまう。
ラリーはどこに落とし穴が潜んでいるか分からない。
反省するとともに、そのあとのサービスCでジャッキを交換してセクション3へと駒を進めた。
このあとは再びロングステージ「美川リバース2」を走る。
勝負は緊張の度合いを高めている。
しかしながらこの緊張感を味方につけてしまうのがアールエスタケダのクルーの強みである。後半のステージに期待したい。
.
0 件のコメント:
コメントを投稿