2011年3月22日火曜日

河野の初優勝は大きな一歩。

アールエスタケダからジムカーナ参戦を続ける河野貴之選手が、東海シリーズ第3戦「MASCハイスピードジムカーナ」で、自身初の優勝を決めた。

昨年はシリーズチャンピオン深川敬暢選手の門下生として技術を磨いた一年間だった。いままでの自分の走りがいかに完成されていないかを思い知らされた一年であり、ここ一番に立ち向かったときの自らの精神力の弱さを認めざるを得ない状況にも置かれた。

多くの悔し涙を流した修行の一年を経て、今年河野は覚醒した。

優勝が決まったあとで冷静に自分の走りを分析し、報告する河野の様子からは落ち着きが感じられる。まだまだシリーズの先は長いが、ある種の余裕のようなものが感じられるほど落ち着いていた。

河野貴之は長年に渡ってジムカーナ選手として活動を続けている。

しかしながら年間を通して選手権に挑む機会はなく(本人も言うとおり)「中途半端」な参戦に終始したキャリアを過ごしてきた。しかし、その河野が一昨年からシリーズを追う勝負に出る機会を得る。

それは、師でもあり同じチームの大先輩でもある深川選手とのツインエントリーという形で実現した。大先輩との参戦は河野の中に眠っていた何かを呼び起こし、ほんの少しだけ彼の意識を変える。それは小さな変化だったかも知れない。だが、十分すぎるほどの意識改革を河野に与える結果となった。

今回の初勝利はまぐれではない。
今までの積み重ねが実を結び、彼の実力が呼び込んだ真の勝利なのだ。


ジムカーナ東海シリーズ第3戦レポート




.

0 件のコメント: