2016年9月23日金曜日

深夜のサービスパーク。Rally di Roma Capitale 4



ラリーを二日後に控えて、サービスパークには続々とチームのトレーラーが集まってきた。ピレリやハンコックなどのタイヤサポートやレプソル、アジップなどのルブリカントメーカーもチームを支える重要な存在だ。




メーカーはイタリアラリー選手権にワークスチームを投入し、マシンの開発から選手の育成、そしてブランドイメージの構築に向けて一定の予算を割いている。ここではラリーは最も消費者に近いモータースポーツであり彼らの購買選択を左右する重要な要素になる。




ローマでは日本車がほとんど走っていない。プジョー、シトロエン、ルノー、フィアット、フォードなどのメーカーの車が90パーセントを占めていて、選手権に参加している車もこれらの車種が多い。また95パーセント以上のクルマがマニュアルミッション車である。

それでもスズキのスイフトスポーツは一定の参加枠を確保していて戦闘力に関する現地の評価も高い。これは田島社長率いるスズキスポーツが世界選手権でイグニスを走らせた過去のイメージに負うところが大きいといえよう。

今回の相棒フィアットパンダ。ローマ市内はこれに限る

いまヨーロッパのモータースポーツに触れていて日本との違いを強く感じるのは、メーカーのモータースポーツに対する意欲だ。文化が違うといえばそれまでだが、空気が全然違う。まだ掴みきれていないので言葉でうまく伝えることができないがイタリアのラリーチームのメンバーの中にも日本でラリーをやっていること自体を知らないものもいた。

何かが違う。そしてそれが何なのかが見えてくれば、これからやるべきことがわかってくるかもしれない。







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