2007年1月28日日曜日

3回目の走行が終了した頃、管理者が湖面の確認にコースに入ると言う。我々は走行を中断して管理者の方々がコースから出てくるのを待っていた。そして、その瞬間は突然やってくる。

「走行は終了。ここまででやめてくれ」

スタートを心待ちにして整列してくれていた参加者。最後の氷上走行を家族と楽しもうとマシンに乗り込み準備してくれていた参加者の方々。すべての人々にやるせない雰囲気が広がる。

ハイパーテックの宇山社長とともに私もコース内へ入り問題とされている箇所を見る。大量の水が氷の上に上がってきており、コースは水浸しである。体重をかけると氷が動くほどだという。

このあと、1トン余りもある自動車がこの上を幾度となく通過する。結果どうなるか----------事は自明の理であり危険を冒すことには何の意味も無い。「しかたねぇな・・・」ぽつりと宇山社長がつぶやく。このブログは「たけだのつぶやき」なのだが、先に宇山社長につぶやかれてしまった・・・・・、などと考えている暇はない。パドックに戻って参加者の皆様に状況説明をし、イベントの終了を告げなくてはならないのだ。

ハイパーテックスノーミーティング2007はこうして終了。イベントとして本日はやや物足りない感があったのは否めないが、自然の力には敵わない。参加者の皆さんにはお詫びを申し上げて、少し早い昼食を取っていただくべく食堂である「ロッヂやつがね」へのご案内をさせていただいた。

終了後スタッフは全員清里のレストラン「ロック」へ移動。すぐに反省会とディスカッションを行った。

スノーミーティングの継続開催は我々主催者の使命である。この10数年に渡って脈々と受け継がれてきているすばらしいイベントをさらにスケールアップし、心から満足していただける内容にしていくこと。既成の概念にとらわれず新しい内容へと進化させていくこと。いずれもが充分にやりがいのある仕事であり、参加していただいたお客様の笑顔は我々にとって最高の報酬である。

すでに「スノーミーティング2008」開催に向けて新企画の立案が始まっている。

まだまだ早すぎるんじゃないかって?いやいや、それよりも一年が過ぎるほうがずっと早いのだ。

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