2007年4月23日月曜日

全日本ラリー選手権第2戦

2007/4/27-28


先週、佐賀県での開幕戦が終了したばかりの全日本ラリーは今週末に第2戦を迎える。シビックタイプRでの挑戦は3年目を迎え、熟成したマシンを唐津へ持ち込んだつもりだったが現実には数多くの課題が我々に与えられる結果となった。



開幕戦終了後、深夜に名古屋に戻ったマシンはすぐに分解されあらゆる箇所の見直しと仕様変更を行う。トップを走る選手とは1キロあたりコンマ数秒のビハインドがあり、チームはこれを埋めるために繰り返しブリーフィングを行い方向性を探る。

新しく投入されたダンロップのSタイヤ03Gは他の追随を許さない強力なグリップと高いコントロール性を兼ね備えている。マシンにもドライバーもこの進化したタイヤに対応できる能力が必要であり、これは今回の大きな課題のひとつでもある。深夜まで作業は続けられた。



仕様変更したマシンは即座にテストに投入され、さらに細部を煮詰める作業を開始。そうした過程を経てドライバーにもメカニックにも納得できる仕様のマシンが完成した。次戦の全日本ラリー選手権は愛媛県松山市周辺にある「美川スキー場」を基点として開催されるオールターマック(舗装)のラリー「久万高原ラリー」である。アールエスタケダは昨年このステージでクラス3位を獲得。四国の山間部を抜けるステージが主体でコースの前半でドライ、後半でウェットになるなど気象の変化が激しい。ラリーは終始、四国のモンテカルロラリーを彷彿とさせる難ステージが続く。出走時間によっても霧が出たり消えたりするため気象の予測は困難。ペースノートの完成度を試される部分もあり、最後まで気は抜けない。



勝利へ向けての一年はまだ始まったばかりだ。



Text:H.takeda

0 件のコメント: