全日本ラリーへ参戦を続けるアールエスタケダラリーチームジャパン。
前回のFMSCラリーでは惜しくも優勝を逃したが、その結果得るものは多かった。
名古屋に戻ってきたチームはすぐにサスペンションセッティングの変更に取り掛かる。今回は、仕様変更だけにとどまらず、ダンパーを再製作しその仕様からアライメントのセットアップにいたるまでを一新し、ドライバーの村瀬は連日テストに明け暮れる日々が続いた。
満足できる仕様のマシンが仕上がり開幕直前の今日、すべての作業が完了した。昨年、全日本コ・ドライバーズチャンピオンを獲得した宮部からのリクエストに応えて、精密なナビゲートを行うためにコ・ドライバーズシートのシステムを一新。超高速ステージが予想される高山のコースに備えた複数のトリップメーターの装着を行う。時速150kmを超えたコーナーの進入が続くステージでは、ブレーキングポイントの違いが大きなアドバンテージを生む。
コーナーへのアプローチをより正確なものにするため、宮部はこの一週間考えに考え抜いた秘策をハイランドへ投入し、勝利をより確実なものへと導く決意である。
我々の準地元ともいえる岐阜での開催であり、チームは満を持してこの戦いに挑んでいく。
チームサポートリーダーの川島健司氏に加えアールエスタケダチーフメカニックの大島誠司。そして2005年ラリージャパンでクラス優勝を果たしたアールエスタケダワールドラリーチームの中村英一もチームアドバイザーとして現地入りする。
強力なライバルであり、偉大な先輩方でもあるJN3クラスの並み居る選手を前にクルーがどこまで食い下がれるか、今回のラリーも目が離せない戦いとなるだろう。
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