2017年9月11日月曜日

今週はローマラリー2017 Rally di Roma Capitale2017


今週末にイタリアの首都ローマでラリーが開催される。
ERC(ヨーロピアンラリーチャンピオンシップ)の一戦として開催されるRally  di Roma Capitale  (首都ローマラリー)という名前を持つこのラリーはイタリアの国内戦の中でも特別な位置づけであり、多くのトップドライバーがエントリーリストに名を連ねる。

http://www.rallydiroma.eu/
私は昨年もこのラリーを見学に行き、多くのチームスタッフとお話をする機会をいただいた。剣道や柔道の本場が日本であれば、ラリーの生まれたところ「本場」はやはりヨーロッパであろう。日本国内ではトヨタのWRC参戦もあって国内のラリー熱は高まる傾向を見せている。



ずいぶん前のことになるが、2005年の7月にイギリスのバンベリーにあるプロドライブ社を訪れた。我々のチームがラリージャパンで使用するマシンのパーツ制作を依頼するためだ。


そのころはペターソルベルグがスバルワークスとしてWRCで活躍していて、ファクトリーでは多くのスバル車がリペアされていたり製作されているシーンを目の当たりにした。そういう意味ではこの時代もラリーは盛り上がっていたはずであり日本国内でWRCが初開催されたのもこのころだ。

Prodrive Bunbury UK
昼休みにプロドライブの若手メカニックの子たちとランチ中に、日本人で知っている人はいる?と質問してみた。当時は最初にTosi Arai の名前を聞き、そのあとはBoss KOSEKI の偉大な名前も出てきた。そのころ彼らが知っている日本人は少なく、多くのスタッフは日本がどこにあるかもよくわかっていない。「あ、もう一人知ってる!ジャッキーチェン!」こんな有様である。

時は流れSNS全盛の時代になり世界の垣根が取り除かれようとしている。ヨーロッパの選手があまりヨーロッパから出てこないように、多くの日本選手もヨーロッパで戦う機会は少ない。だが日本のラリードライバーに優秀な選手は多いので有効な道筋さえあればラリーの「本場」でそのキャリアを積み上げることも不可能ではないはずだ。

Photo by RS.TAKEDA  SUBIACO PS7

その道がどこにあるのかを探るため、昨年からイタリア、フランスを訪れて現地を学ぶことに徹してきた。ヨーロッパのラリーチーム、ワークスチームに私が何をしたいのかを手紙にしビジュアルにして送り日本にはヨーロッパのラリーをリスペクトしている選手が多いことや優れた選手が多いことも伝えてきた。

そんな活動が実を結び、今年はヨーロッパの有力チームのトップとお会いする時間をいただけることになった。

mCrt Fiat500

先鞭を打って昨年からイタリアのラリーに参戦するmCrtの眞貝選手も、そんなチャレンジャーのひとりだ。熱い思いをクレバーなハートに包んだまさに日本のラリードライバーを体現するような選手。強い心を持ちヨーロッパのラリーに果敢に挑む彼を、私もいつも応援している。

現地イタリアからの情報はこのブログで発信してまいります、お楽しみに!

Rally di Roma Capitaleは9月15日~16日にローマ近郊で開催。お近くにお寄りの際はぜひ観戦にお越しくださいね!












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