コース上に停車する鎌田選手のマシンを抜いた瞬間に総合3位に浮上した村瀬。そしてその直後に村瀬のランサーのフロントタイヤがバーストした。
村瀬がタイヤバーストを喫した「あたがす」というステージはコース上に尖った石が散在する難コース。とはいえ路面にはじき出された石をよけ続けていれば好タイムをマークすることはかなわない。タイヤバーストはおよそ10キロのコースの半分を走ったところで起きた。
後半のステージではこれまでになく攻めの走りに徹しタイムをそぎ落とし続けたが、タイヤを失った状態で失った30秒以上のロスタイムを取り返すことはできなかった。最終ステージを終えて12秒のビハインドは村瀬を再び4位の座に押し戻した。
完走できなければ悔しいし、完走できてもまだ悔しい。勝負の世界で一息つけるのは優勝したときだけなのだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿