今回、豊田商工会議所ラリーチームドライバーとしてのオファーを快諾してくれた新井大輝選手は、前週のラリージャパンで総合10位の成績を残しただけでなくこれまでにヨーロッパ域内の内国、国際両方の選手権に数多くの参戦経験を持つ国内屈指のトップドライバーだ。
新井選手はラリードライバーとして頂点を目指すのみならず、ラリーを生かした地域の活性化にも事業として取り組みを始めている。新井選手が代表を務める「R2R」は「RALLY TO REGION」すなわちラリー競技と地域創生を繋げるための活動を行っている。
豊田市は日本の国の中では、唯一ともいえる官民一体となってラリーを生かしたまちづくりに取り組んでいる。自治体だけではなく商工会議所という町を構成する事業者集団がラリーに挑戦していることに感銘を受けドライバーとして参加してくれることになったのだ。
新井選手の走りは多くの観客を魅了し、町に元気を与えてくれた。ドライバーとしての同氏の活動が「R2R」としての活動に直結するたぐい稀な一日だったと感じている。
ラリーの結果としては、すべてのステージにおいてヤリスは全クラス中トップのタイムをマーク。オーディエンスの皆さんに世界の走りをお見せすることができた。WRC再開催で盛り上がる日本だが、これを一過性のものとするのではなく新たな文化として我が国に根付いていけるよう、我々も力を尽くしていきたい。
新井大輝選手の最終SS（豊田スタジアム）
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