2016年8月6日土曜日

灼熱のもてぎラウンド開幕! アールエスタケダジムカーナチームジャパン


栃木県にあるサーキット「ツインリンクもてぎ」で開催されている全日本ジムカーナ選手権。現在全日本ランキング4位の深川選手は今回のもてぎのフルパイロンコースでステップアップを目指し金曜日から現地入りし、マシンのセットアップに余念がない。

このもてぎステージのポイントはいくつがあるが、最も我々が戦わなくてはならない相手は「暑さ」である。環境庁がガイドラインを策定してこの季節になると運用している「熱中症指数情報」というものがある。一定の危険指数を超えると運動を制限するように促したりして熱中症の発症を少なくするのが目的だ。

この基準になる測定ポイントは全国各地にあるが今回の会場であるもてぎにはない。

近くには避暑地としても有名な「那須塩原」があり、ここには熱中症指数の判断に使用するポイントがある。那須高原は涼しい、宇都宮市内は暑い。しかしいずれも指数は28-29程度で今のところは大丈夫そうである。

この指数は最高が33で「危険」という表示が出る。愛知県は昼の時点で31.3★★★★で「危険」表示になりとても暑い。

しかしもてぎのジムカーナコースの暑さはこれを間違いなく上回り、選手もサービスクルーも熱中症には厳重な注意が必要である。熱中症指数33が最高だが、すでに昼の時点で超えているだろう。そして、この暑さがマシンに与える影響はサスペンションから駆動系に至るまで多岐にわたる。


サスペンションの中には油が入っている。40度近い気温の中で激しい走行をする競技車のサスペンションの温度は急激に上昇しオイル粘度の低下によりストロークスピードに小さくない変化を与えている。そのため酷暑のステージではオイルを特別なものに入れ替えて挑む。

さらに重要なのがタイヤマネージメント。

ジムカーナのPNクラスはいわゆるストリートラジアルでの走行が義務付けられているが、現代のタイヤはハイグリップであり、雨の日でも食いつきがスゴイ。路面温度が50度にも達するもてぎでは、タイヤの表面温度が高温になり通常時とは異なる特性を見せるようになるため走行前のタイヤの温度管理、タイヤの空気圧の調整は勝負の分かれ目。

高温の路面を走行するとタイヤの空気圧は一気に上昇を開始しゴールするまで上がり続ける。空気圧はタイヤの特性やグリップに影響を与えるため昨日はエアのセッティングに多くの時間を使い委、今日の公開練習でその成果を試しているところ。

決勝は明日だが、勝負はすでに始まっているのだ。














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