2007年2月23日金曜日

今日は少し夢の話を聞いてほしい。「夢」といっても将来の夢ではない。夜になると見る、あの「夢」の話だ。

私はそんなに夢を見るほうではないが、たまたま今回はやけにリアルで記憶に残る夢であった。

子供の頃から私の見る夢は総天然色。フルカラーなのだが、その日は少し勝手が違いどうも違和感が残る夢だったのだ。



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久しぶりに妙な夢を見た、熱を出して薬を飲んで寝たことや、たまたま定休日だったために夜ではなく夕方過ぎに体を少し休めようと横になり、そのまま眠ってしまったせいもあるかもしれない。

最初に感じたのは両足がしっかりと地面についている感覚だった。


砂利でも砂でもないアスファルトの感触である。膝の後ろには低い植え込みがある。よく病院の駐車場なんかに植えてあるサツキの木のようなものが足に当たっている感触があり、私は体の前にある何かに寄り掛かっている。何か・・・とは言っても、その特有の感触でクルマのドア、あるいは屋根であることはわかっている。

少しして、私は植え込みのそばに止めたクルマに寄り掛かって立っているのだとわかった。辺りは夜の闇・・なのだが自分自身は目をつぶっているため、周囲の状況は定かではない。なんとなくそんな気がするだけなのだが。

しばしの時が経ち、すぐそばでクルマが通過する音が聞こえた。

なんとか目を開けようとするのだがなぜだか目が開けられない。夜風は肌寒いというほどではない。だからといっていつまでも植え込みとクルマの間に立ちすくんでいるわけにもいかない。なぜなら(理由はわからないが)私はとても急いでいる。焦りに似た感覚が時間の経過とともに強くなってくるのだ。

無理矢理目を開けてみる。 とても眠たい時に起こされたときのような感覚に似ている。

少しだけ薄目が開いたが、やはり辺りは夜・・・だが、真っ暗でもないようで少し離れたところに立つ水銀灯?のせいで、まわりにたくさんのクルマが止まっているのが見える。

やはりここは駐車場なのか?周囲は広大で、まばらな部分もあるのだが、駐車している車の屋根が彼方まで見える。

私は・・というと、どういうわけかいまだにその場から動けない。目が少し開いたおかげで自分がもたれかかっている車の屋根が金というか銀というかシルバー系のカラーリングなのだということはわかった。

見覚えのない車体色ゆえ、誰のクルマなのかはわからないが、どうやらこの場所までこの車に乗ってきたようである。などと考えているうち、再び先程感じた焦燥感が甦ってきた。

「急がなくては・・・」

地面に貼りついた足を引き剥がすように持ち上げ左の方向へむかって歩みはじめる。


次回に続く・・・・? 

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