2007年9月30日日曜日

全日本ラリー「ハイランドマスターズ2007」

Rally Highland Masters 2007/10/13


我々が参戦を続ける全日本ラリー選手権も終盤を迎え、残すステージは2つとなった。次回のラリーは岐阜県高山市周辺の林道ステージを走る「ラリーハイランドマスターズ」。30年以上前から開催が続けられている伝統のあるラリーであるが、別名カーブレイクラリーとも呼ばれている。この周辺の林道は大昔に堆積した溶岩が固い岩盤を生成していて、コースには大きな岩がごろごろしている。思い切り車高を高くして、頑丈なアンダーガードを着けていってもときにマシンは大きなダメージを受けリタイアにつながることも珍しくない。実際、昨年のハイランドマスターズでは残念なことにメカニカルトラブルで村瀬選手はリタイアしてしまっている。

このラリーに向けてアールエスタケダではマシンのセットアップに終われる毎日である。前回のラリーは舗装路面でのアタックであったため、今回の未舗装路面のラリーに向けて多くの仕様変更を行わなくてはならない。ラリーカーを保護するためにアンダーガードと呼ばれるアルミの保護板を車両に取り付けることから始まり、荒れた路面にあわせて多くの部品を交換あるいは追加する。あまり知られていない部分ではあるが、アールエスタケダのシビックは舗装用と未舗装用2種類のトランスミッョンを使い分けている。その秘密の仕様についてはここに書くことはできないが、ハードなグラベル(未舗装路)ラリーを走りきるためにトランスミッョンの交換は重要な作業である。エンジン以外のあらかたの部品を交換していく作業は深夜まで続きマシンは完成した。この後は実際にダート路面を走行してドライバーが最後のセットアップを行い、10月13日に開催されるラリーの当日に向け車を仕上げていく。


我々が参加している全日本ラリー選手権はハイランドマスターズの一ヵ月後に再び舗装路面でのラリー「新城ラリー」へと続き、一年のスケジュールを終える。現在JN2クラス、ドライバーズランキング2位/コ・ドライバーズランキング1位で迎えるラスト2戦。熱い戦いはいよいよ佳境へと向かう。

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